2013年12月25日水曜日

NEX-3Nを分解して、フィルタを外してみた(´・ω・`)

※注意
今回は、デジタルカメラの改造を行っています。
改造を行うと保証も無くなりますし、メーカの想定外の使用になるので故障の原因にもなるかもしれません。
この機種はストロボを内蔵している為、触ると危険な部分があります。(感電・回路破壊の可能性があります。)

 ローパスレスにちょっと興味があったので、NEX-3Nを買ってきて分解してみました。
結果としては微妙な感じですが・・・・

 まず、見えるネジを外して、左上のカバーを外します。
その後、液晶を少し立てて、後ろカバーを外します。

 
 液晶パネルと、スイッチ類を外します。
 
 後ろの金属カバーを外す前に、ストロボの開閉ユニットを外します。
ピンはスライドで外すことができます。
 けっこう、面倒な構造です。
 
金属カバーを外すとこんな感じになります。

 メインボードを外します。
表の見える場所と、裏側※1と※2の場所のフィルムケーブルを外します。
その際、※2のフィルムケーブルはストロボコンデンサの高電圧がかかってるので、注意して外します。
ちなみに、触ると感電します。  ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
それと、このフィルムケーブルを基板に当てると、余計な電流が流れて壊れるかもしれないので、注意しましょう。

 外したメインボード・・・・・
この辺で、分解を始めた事を後悔し始める・・・・

金属フレームを外す・・・・
※3のコンデンサに注意しましょう。(ケーブルもね)
フィルムケーブルをショートさせて放電させるのはやめましょう。(細いから切れるかも)
 金属フレームを更に外します・・・・
面倒な作りだな・・・・分解を後悔・・・・(´・ω・`)

 センサを外せる状態になりました。
ここまで遠かった・・・・・

 CMOSセンサーです。
上のフィルターは、簡単に外れる接着剤で止まってるだけなので、カッター等で簡単に外れます。
ちなみに、ここまで分解して、「ゴミ取り」機能が搭載されていない事に気づく!(仕様見ろよ・・・)
センサー面から、フィルタ面にスペーサがあり、ホコリが付く位置をセンサーから遠ざけて対策してる感じに見えますね。
最近は、ローパスの精度を上げる為か、センサーにくっつける位近いのが多いのですが、安くダスト対策するにはこの方法がいいんでしょうね。

・・・・で、問題のフィルター(あえて、ローパスとは呼ばない)
 見た感じ、赤外線カットと色変換フィルタしか無い気がするんだけど・・・・
ローパス含むと、透明な層があるハズなんだけど、見当たらないんだよね(´・ω・`)
ちなみに、レンズ側が赤外線カット(反射?)フィルタになります。
 
 NEX-3Nがローパスレスなんて話しは聞いた事無いので、おそらく色変換フィルターにその機能があるか、最悪はセンサー表面のカバーがローパスフィルターの可能性がある・・・・(´・ω・`)
NEX-5(初代)は、そんな事無かったんだけどな・・・・

 センサー自体にローパスフィルタ機能が無い事を願いつつ組み立て・・・・
あ~~、めんどくさいw

 組み立て完了。
ネジを余らせずに組み立てられました。(驚)
センサー部分が、緑から透明に変わりました。
ちなみに、このままだと赤外線に反応するので、レンズの前にKenkoのDR655を装着します。
※広角レンズでは使えませんが・・・・・(SIGMAの30mmでは使えそうな感じ・・・・)

赤外線対策をしても、色変換フィルターが無いので、通常のホワイトバランスでは合いません。
WBのメニューを呼び出し、オプションから微調整をする必要があります。
LED照明の環境では、上の写真のような感じで、だいたい合ってるような気はします。

・・・・で、肝心な事を忘れていました。
これ、新品で買ってきていきなり改造したので、無改造状態と比べる事ができない・・・・(´・ω・`)
ノーマルでサンプルを撮っておくべきだった・・・・・
とりあえず、同画素数のNEX-5Rを持ってるので、今後はそれと比べてみようかと思います。
上の写真は、改造後の切り出し・・・・NEX-5R(ノーマル)よりは少しクッキリ映ってる気はする。

たぶん、つづく・・・・(´・ω・`)



左から、NEX-3N(フィルタ無し)・NEX-5(IR仕様)・NEX-5R(ノーマル)
NEXを3台はやりすぎな感じが・・・・w


(2014/08/25追記)

いろいろ試してみましたが、やっぱりローパスの影響が残ってる感じがします。
ローパスを除去した時に出る、色ズレみたいな現象が発生しない感じです。
レンズの解像度が極端に足りてないというのも考えにくいので、撮像素子表面のカバーがローパスフィルタの可能性が高いかもしれませんね。




見た感じ、センサの前は1枚のガラス(ローパス?)みたいです。
重ねている感じはしません。
さすがに、これを除去するのは壊してしまう可能性が高いので、あきらめようかと思います。(´・ω・`)

2 件のコメント:

  1. 記事を参考に、NEX-3Nを修理できましたので、どなたかのお役にたてばと報告します。
    症状は、メカニカルシャッターが閉じなくなり、カメラエラー表示で動かなくなるというものです。
    修理後に得た知見ですが、これはメカニカルシャッターの電磁レリーズの故障です。シャター幕モジュールを交換すれば直ります。アリババ等から今でも入手できました。
    以下に記事にないハマりポイントを記載します。
    ・記事にあるとおり、もう復旧できないんじゃないかと分解途中で後悔しますが、手順を踏んで、フレキの位置を間違えなければ、元通りになる(不思議)
    ・最初の左上の小さいカバー取り外しのところから「??」となるが、文字通り力技で外す。次のプラ枠も割と力技
    ・金属フレーム固定ネジは右上隅の奥の方にもある
    ・金属フレームまで外すと撮像モジュール全体がグラグラしてくるので、その前後で裏返し、レンズマウントを分解。ロックボタン、ばね、リング状の部品等ばらばらになるので、慎重に取り外す
    ・撮像素子を外した跡に”固定されていない”小さな金属板の部品3個があるので戻せるように記録しておく
    ・撮像モジュールを取り外すと、やっとシャッターモジュールにアクセスできる。(最深部)
    ・シャッターモジュールは2つのモジュール(シャッター幕とワインドモーター)から成り、皿ねじ1つで分解できる
    ・帰路、ストッパがついている高密度フレキコネクタは、キチンと固定しないとあとでやり直しになるので要注意

    以上です。

    Good luck!

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  2. こちらの記事、拝見させていただきました。
    自分も分解しようと思いましたが、初めのカバーが外れません。
    何かコツとかあるのでしょうか?

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